悪阻(つわり)の症状には個人差があり、共働き夫婦の働くママにとっては特につらく、しんどいものです。
「働きたいけど、毎日の通勤がしんどい…」
「在宅勤務にしてほしいな…」
「つわりの症状が酷くて、今の業務内容は継続が難しい…」
働きたい(働かなきゃいけない)けど悪阻でしんどい時、どうしたらいいか分からなくなりますよね。
そんな働くママのお助けアイテムが母健連絡カードです。
こんにちは。いち といいます。
仕事大好き人間で、30代で初マタを経験しました。
- アラサーワーママ(初産婦)
- 転職直後に妊娠が発覚し、約8ヶ月間の勤務を経て産休・育休へ突入
このページでは、働くママのお助けアイテム「母健連絡カード」について紹介をしています。
母健連絡カードとは
ぼけん れんらく かーど と読みます。
正式名称は「母性健康管理指導事項連絡カード」といい、企業には妊娠中又は出産後の女性労働者の母性を守るため、母性健康管理制度が義務付けられています。
母健連絡カードは、主治医等が行った指導事項の内容を、妊産婦である女性労働者から事業主へ的確に伝えるためのカードです。事業主は、母健連絡カードの記載内容に応じ、男女雇用機会均等法第13条に基づく適切な措置を講じる義務があります。
出典:母性健康管理指導事項連絡カードの活用方法について(https://www.mhlw.go.jp/www2/topics/seido/josei/hourei/20000401-25-1.htm)
厚労省のホームページに、概要や使用方法の記載はあります!が、本ページでは実際に私が活用した流れや費用について紹介していきます。
活用の流れ
どこで取得するの?
これは様式が決まっていて、厚労省のホームページからダウンロードできます。
ただ、産婦人科・病院によっては用意されているところもあるので、自身でダウロードをして印刷をして、という必要はありません。通われている産婦人科・病院に事前に確認するのもひとつです。
私の場合:
用意があるとは知らなかったので、初めて発行してもらう時は印刷し、持参しました
発行してもらう
定期の妊婦健診時に、先生にカードの発行をお願いします。
健診の結果、必要な措置を取らなければいけないから発行しますね。
ではなく、
先生、つわりの症状が酷くて通勤ができないので、在宅勤務に切り替えたいんです。母健連絡カードを発行してください…!!
というやり取りをしました。
ただし、発行においては先生も仕事ゆえに簡単に快諾というわけではなく、健診結果に基づいた措置が必要なので、私はつわりの症状や通勤の状況を(しんどさが伝わるように)以下のように伝えました。
- 毎日吐いていること
- 自宅から職場まで約1時間15分かかること
- 朝6時30分に起床、帰宅は20を過ぎること
- 山手線の朝の通勤ラッシュに耐えられないこと
このように、具体的な症状や自身の状況を伝えるのがポイントです。これを受けて、先生も状況を理解してくださり、無事に母健連絡カードを発行してもらいました。
勤務先の会社に提出する
発行してもらった母健連絡カードは、自身の署名を行った後、会社に提出します。
最終的には人事部になりますが、上司もしくは人事部の指示に従い、提出してください。
在宅勤務にしてほしい場合
これは自身の職種・働き方や環境が大前提にはなりますが、私の場合は、デスクワーク職かつ在宅勤務・テレワークの環境が整っている会社だったので、在宅勤務を選択することができました。
記載のされ方(先生が記載されます)は
- 「2.指導事項」の自由記入欄へ「在宅勤務」と記載する もしくは、
- 「4.その他の指導事項」の「妊娠中の通勤緩和の措置 (在宅勤務を含む。)」の欄に◯をしてもらう
私の場合は通勤緩和の措置として在宅勤務の措置をしていただきましたが、
・休業
・作業の制限
・特記事項(自由記入という名の要望書きたい放題欄)
記載してもらうことのできる措置はいくつかあるので、今の自分にとってどんな働き方・状態になるのがベストか という考え方を持って、先生に相談しながら記載してもらうことをオススメします。
カード発行に費用はかかるの?
費用について
いわゆる診断書代わりになるものです。医師に発行をしてもらうため、費用が発生します。
私は病院を2つ利用した経緯がありますが、どちらも「診断書料」として明細に記載されていました。診断書の料金設定は産婦人科・病院によって代わるので一律ではありませんが、3,500円前後が平均でした。
定期の妊婦健診だけでも総額で計算をすると相当な出費なので、必要経費とはいえ、母健連絡カード発行のたびに費用がかかるのは痛い出費でした…
費用に関する注意点
費用に関連して、注意点が1つだけあります。
これは産婦人科・病院によって方針が違うため一律ではないかもしれませんが、私の場合を例として記載しておきます。
カードには「上記2.の措置が必要な期間」の記載が必要です。診断結果に基づいた医師の判断(定め)によるものなので自身で決められない可能性はありますが、要望を伝えることはできます。
私は妊娠初期から悪阻が酷かったため、いつおさまるかわからないながらも、悪阻が落ち着くであろう安定期(妊娠5ヶ月/16w0d)に入るまでは在宅勤務にしておきたいと思いました。なので、カード発行日が妊娠3ヶ月目(8w0d)だったので、約2ヶ月の期間を記載してほしいとお願いしたところ、
うちは最大で1ヶ月しか記載できないんだよ
とのことでした。こればっかりは病院の方針なので抗えず…。
安定期に入るまで在宅勤務を選択した私は、措置が必要な期間が満了する前にカード発行をしてもらいました。
合計7,000円(3,500円×2回発行)の出費でした…
活用にかかったトータル費用
私が在宅勤務の措置をとった期間とそれにかかった費用をまとめました。
期間 | かかった費用 |
---|---|
妊娠初期〜安定期に入るまでの約2ヶ月 | 7,000円(3,500円×2回発行) |
妊娠後期〜産休に入るまでの約2ヶ月 | 7,000円(3,500円×2回発行) |
トータル費用 | 14,000円(4回発行分) |
以上から、
- 発行には費用が発生する
- 病院の方針によって発行費用は変動する可能性がある
まとめ
「母健連絡カード」は国の制度であり、企業には対応する義務があります。
私は妊娠初期から安定期に入るまで・妊娠後期から産休に入るまで、フル活用させていただきました!ワーママにとって、有難い制度だなと実感しています。
出産前から出費だらけで不安にはなってしまいますが、自身の身体・体調を第一優先に考えていきましょう。
制度を活用し、母子共に無理なく過ごせる状態を作っていってください。